松戸史跡マップ研究会

        入会案内  一緒に歴史や民俗を楽しみませんか

 平成13年に公民館講座に参加した仲間が講座終了後に当会を立ち上げ活動を始めた団体です。
現在、私達の会では毎月1回の例会の他に次のような企画を立て歴史や民俗に興味を持つ
仲間同士の親睦を図っています。

① 月に1~2回 近郊市域の史跡見学会(通称:近郊散策会)を実施し、新しい知識を得て見聞を
  広めています。

② 松戸市内の史跡・遺跡等の文化財調査を行っています。

③ 年1回「市民講座・史跡巡り」を実施し、私達の活動成果を知っていただくと共に、
市民の皆様に松戸の歴史・史跡紹介を行なっています。

④ 会費 入会金 0円  会費・月 250円(年3000円)

⑤ 会員数  20名 

以上のような活動を行なっていますので、興味を持たれ、仲間に加わって一緒に楽しみたいと思われる
方は下記にご連絡ください。

  連絡先  TEL 047-387-3902 溝渕 碩治(ミゾブチ セキハル)

2016年05月24日

古代東海道を歩く⑯:下総国府~上総国府②/船橋駅~京成津田沼駅

気温は30℃近くまで上昇したが、鮮やかな新緑、そして風薫るというさわやかな気候の下、参加者12名で海神にある『あかもん寺』を最初の見学地として歴史散策をスタートさせた。
① この寺の見ものは門前にある「…日本廻国衆五千人」と刻まれている廻国塔である。文化14年から万延元年の44年間で5000人の廻国行者に宿を貸したということを記したものであり、廻国行者に宿を貸すことは自身が廻国したのと同じ功徳がもたらされるということのようだ。
② 次の見学地は『海神念仏堂』である。予め世話人の方にお願いしてあったので詳しい資料を頂いたうえで、平安末期の作と伝えられる木造阿弥陀如来の拝観や境内や墓地にある観音堂、市川道と行徳道を示す市内最古の道標、そして戊辰戦争で亡くなった兵士の墓などを懇切丁寧に案内して頂いた。世話人はじめご案内頂いた方々には厚く御礼申し上げます。
③ 『行徳道の路傍』には廻国塔とともに船橋市に2基ある二童子付の青面金剛像のうちの一つを見学した。
④ 船橋宿入口の『西向地蔵堂』では聖観音像を据え「各夜念仏」と刻した石塔があった。各夜念仏とは一晩おきに二つのお寺を行き来し念仏を唱えるというものだが、松戸市には同種の念仏塔が3基遺存している。
⑤ 漁師町だった『不動院』の門前には、津波や漁業権争いで亡くなった人たちの為に建てられた石造の釈迦如来像が鎮座していた。
⑥ 京成大神宮下駅を過ぎると『東光寺』である。ここには、丸彫りの金剛界大日如来とその隣には出羽三山を刻した不動明王像があった。この二つの石塔の関係は、湯殿山神社の本地仏は大日如来でありその化身が不動明王であることから説明がつくのではないだろうか。また、この不動明王の火炎光背の中にはカラス天狗の原型という説があるカルラ天3羽が彫られていたのも珍しいことであった。
⑦ 「日本三大実録」や「延喜式」に「意富比神社」と記されている、当地方を代表する『船橋大神宮』を参拝する。ここには、かつて、船橋沿岸を航行する船の目印であった灯明台がある。因みに、大正6年に発行された「松戸町誌」には松戸神社・小山浅間神社・上矢切神明神社などは当社の宮司が兼務していたとの記述があるように松戸とは深いつながりがある神社である。
⑧ 大神宮下の分岐点で房総往還(千葉街道)と別れ、成田道・佐倉道を辿ると『西福寺』である。ここでは鎌倉時代後期の作と推定されている五輪塔と宝篋印塔を見学した。両塔ともに、長い間の風雪に耐え凛としたたたずまいには感動すら覚えた。
⑨ 『了源寺』の小丘上の台座では、江戸時代、徳川幕府が大砲の試射を行ったといい、廃止された後、据えられた釣鐘は「時の鐘」として船橋一帯に時を告げたという。この寺では三基の筆子塔を確認した。
⑩ 曲がりくねった坂道の先にある『茂侶神社』を船橋市最後の見学地として習志野市を目指した。
⑪ 谷津駅先の『路傍の小堂』の中には青面金剛像が据えられており、地元の方々の信仰心の強さを感じた。
⑫ さらに進んだ小道の崖際には三面馬頭観音をはじめとした『馬頭観音群』が並んでいた。ここには卒塔婆も建てられていたことからかつての馬捨場だったのだろうか。
⑬ 少し先の左側には和歌山県の神社から勧請した『丹生神社』があり、私たちが見学している最中に中年女性がお参りに来た。どこの神社でもこのような人を見かけ、日本人の信仰心の厚さに改めて感心する。『神社下』では道祖神群と出羽三山塔を確認した。
⑭ 暫く歩くと『東福寺』である。ここには天蓋の下に如意輪観音像を据えた十九夜塔など、彫りの良い石造物が多く見られた。
⑮ 線路を渡ってすぐのところに『西光寺』があった。ここにも石造大日如来像を含む出羽三山塔が見られ、今回の街歩きを通じて出羽三山信仰の強さに松戸とは違う文化を強く感じた。
⑯ 最後の山場の坂道を上った先には『東漸寺』があった。墓地には文字通り高山の如くうず高く積まれた無縁塔が目を引いたが、立派な十九夜塔も存在感を示していた。
⑰ 京成津田沼駅の反対側にある『菊田神社』が本日最後の見学地である。当社は、二宮神社をはじめとした近隣八社で行われる七年祭で伯父役を務めている。

なお、今回の街歩きでは、船橋市であかもん寺・地蔵堂・不動院・東光寺・西福寺の5寺、習志野市では西光寺・東漸寺の2寺の下総四郡八十八ヶ所の霊場を訪ねた。 以上(Y.I記)
(写真は、西福寺の石造宝篋印塔と五輪塔)


《松戸史跡マップ研究会からのお知らせ》
私どもの会では、来る9月27日(火)午後1時から市民の皆様を対象に恒例の「市民講座」を実施しますので是非ご参加ください。(見学場所などの詳細は追ってお知らせいたします)